修士論文中間発表会
講演者:田端 太郎
タイトル:
『中央日本における領家帯の温度圧力履歴』

(2004年11月10日)

要旨:
西南日本においては東西にはしる中央構造線をはさんで三波川帯と領家帯と
いう温度圧力構造の異なる変成帯が隣り合って存在する。三波川帯が高圧型で
あるのに対し、領家帯は高温低圧型となっているため、それぞれの変成過程が
問題となっていた。近年になり、ギブス法による熱力学的な解析が三波川帯に
なされた結果、三波川帯の温度圧力履歴が明らかになってきた。本研究は
ギブス法を領家帯に適用し、その温度圧力履歴を解析することを目標とした。
その結果、温度と圧力が共に上昇するパスが得られた。