安藤 亮輔 氏 (防災科技研PD)

「地震破壊と断層進化の相互作用 -理論と観測」

2007年4月11日

最近の理論研究の発展により,地震の動的破壊過程は,断層の微細な
幾何学的構造にさえ大きく依存することが分かってきている.一方で,
地震時の破壊伝播経路,さらには断層形状そのものも永久不変ではなく,
地震の繰り返しに伴い進化・発展するものであると考えられる.我々は
このような問題を理解するために,数値シミュレーションと観測データの
解析を行っている.今回の発表では,波状形状の断層が進化する過程の
シミュレーションと,カリフォルニア全域での断層分岐の角度についての
定量的・統計的解析およびその手法を示す.なお,本研究は,コロンビア
大学のC. Scholz教授,B. Shaw博士との共同研究である.