2008年10月1日
佐竹 健治 氏 (地震研究所)
「沈み込み帯における連動型巨大地震」
2004年スマトラ島沖地震は,歴史的には知られていない巨大地震が発生した例であった.北米・南米,日本,さらには2005年以降にインド洋で行われてきた古地震学的な調査から,計器観測が始まってからは知られていないような巨大地震や津波が500〜1000年程度の間隔で発生していることがわかってきた.これらは,いくつかのセグメントが同時に破壊した連動型地震である可能性が高い.
参考文献:
Satake, K. and B. F. Atwater, Long-term perspectives on giant earthquakes and tsunamis at subduction zones, Annu. Rev. Earth Planet Sci. 35, 349-274 (2007)