【問題文】
「きのう、つりさ、いったんだ。」
「なんぼ、つったすか?」
「なんと、うるにいいだげ、つらさった。」
【解答例】
「きのう、釣りに、行ったんだ。」
「どのくらい、釣りましたか。」
「これがなんと、売ることができるくらいに、たくさん釣れたんだ。」
【解説】
「売るにいい」は「売ることができる」の意。あまりにも魚がたくさん釣れて、状況として、まるで魚屋を開いているようであったことを意味する。「釣らさる」とは、釣っている本人の能力によらず、いわば入れ食い状態であったことを意味する。結局この最後の文章中には、本人の能力について言述しているところはまったくない。助詞「〜だけ」は程度をあらわし、「〜くらい」の意味になる。「釣ったすか?」というのは目上の人に問うていることを示している。