国際共著論文が3篇出版されました

ほぼ同じタイミングで以下の3篇の論文が出版されました。

Lu et al., Feature of cascading rupture frequently observed in Northern California, Communications Earth & Environment, 10.1038/s43247-025-02138-y.
北京大学からの特別研究学生Weifan Luさんがまとめた論文。かつてIde (2019, Nature)で日本で行った始まりの同じ地震ペアの探索をCaliforniaでやってみました。多数のペアが見つかり、またペアの出現度はサンアンドレアス断層沿いでは大きい傾向がみられました。断層の成熟度と同じような階層的破壊の出現確率が関係しているようです。

Huang et al., Fault material heterogeneity controls deep interplate earthquakes, Science Advances, 10.1126/sciadv.adr9353.
Univ. MichiganのYihe Huangさんの、2024年の長期滞在中の研究を中心とした論文。関東周辺の沈み込み帯の繰り返し地震の周辺で地震波の解析から地震波速度比を推定しました。繰り返し地震がなぜ特定の場所に集中するのか不思議でしたが、本研究によってその周囲の物質がかなり特殊だということがわかりました。

Ruiz et al., Fast and Slow Subduction Earthquakes in Latin America, Annual Review of Earth and Planetary Sciences, 10.1146/annurev-earth-040522-121945.
Univ. ChileのSergio Ruizさんとのまとめたラテンアメリカ地域の地震についてのレビュー。中南米は巨大地震もスロー地震も起きる場所で、日本との比較研究がとても重要です。私はスロー地震おもにテクトニック微動関連の記述で貢献しました。

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