ニュース一覧
2024年12月14日
今年のAmerican Geophysical Union meetingはWashington DCで開催されました。ウォリス教授は研究発表した後、JpGU会長の仕事としてAsahiko Taira Ocean Drilling Prizeも授与しました。
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JpGUのブースの前
今年のTaira Prizeの受賞者であるChris Loweryさんとウォリス教授
2024年12月2日
11月23日−27日、諸星さん、副島さんとSWが愛知県東部で地質調査をしました。
接触変成作用による物質移動や深成岩の貫入順序を調べる目的の調査でした。
概ね晴れで気分の良い秋の調査になりました。
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粗粒な花崗岩が泥質片岩に貫入して一部が溶融し、ネットワーク状につながったメルトが幅数cmの岩脈を形成して花崗岩を切断しています。
細粒な花崗岩が泥質片岩に貫入しています。粗粒な花崗岩と200mほどの距離で異なる岩相が見られ、複雑な貫入関係が観察できました。
紅柱石を含む泥質片岩。X-Z面で見られるporphyroblast非対称構造.
同じ紅柱石を含む泥質片岩の露頭。X-Z面で見られる細長い紅柱石のporphyroblast.
2024年8月12日
8月7日−9日和歌山県の龍門山とその周辺の地質を調査してきました。暑かったです!
凍らせたPETボトルがあって助かりました。
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泥質片岩。強い面構造を観察できます。よく見るとタイトな終曲も多数あります。
泥質片岩の拡大写真です。古い面構造は微細褶曲によって曲げられています。
龍門山の頂上(蛇紋岩)。途中、コンパスが180°回転するほど磁性の強い蛇紋岩がありました。
龍門山からの景色。民家の多い谷は中央構造線が走っています。
2024年8月12日
7月13日ー14日山梨県甲府市近くの金峰山に登りました。
産総研勤務のOB山岡さんに案内してもらいました。
花崗岩体の形成を考える上で大変参考になりました。ありがとうございました。
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滝での休憩
金峰山の山頂(2599 m)での集合。弱雨でした。
花崗岩に貫入した緩やかな傾斜を示すアプライト岩脈
花崗岩で見られる孔隙(miarolitic cavity). この組織は鉛直方向に伸びていることが多いです。
2024年7月6日
日本地球惑星科学連合(JpGU)の雑誌であるProgress in Earth and Planetary Scienceに新しい論文が発表されました。本論文では、非常に珍しい海洋域で発見された含柘榴石カンラン岩の微細組織などについて報告し、アセノスフェアにおける対流との関連性について議論しています。共著者の中に岩石テクトニクスセミナーのメンバーは複数名がいます:秋澤紀克、小澤一仁、ウォリス サイモン、永冶方敬、大島ちひろ。
https://progearthplanetsci.springeropen.com/articles/10.1186/s40645-024-00643-w
2024年7月1日
ラマン炭質物温度計に関する新しい論文が発表されました。
著者は名大・東大の「がんこう」グループのメンバー複数名を含みます(ウォリス サイモン, 纐纈佑衣, 青矢睦月, 山岡健)。
論文はラマンスペクトラを自動的に解析できる新しい手法を紹介しており、炭質物測定から変成温度を決めようとする研究者の作業効率に大きく貢献できることを期待したいです。
https://progearthplanetsci.springeropen.com/articles/10.1186/s40645-024-00637-8
2024年6月26日
ウォリス サイモン教授は日本地球惑星科学連合(JpGU)の新会長に選ばれました。2026年までの任期となっています。
2024年6月26日
諸星暁之さん、伊藤泰輔さん、會田幸樹さんがJpGU 2024で良い発表を行いました。お疲れ様でした。
2024年6月26日
副島さんとウォリス教授がJpGU2024の巡検で房総半島南部に行き、新しい付加体構造などを観察しました。
このように若くて、数キロの深さで形成した浅い付加体を陸上で見られることは非常に珍しいことです。
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1923関東地震の際に隆起した海岸段丘(約2mの高さにある水平浸食面)
砂岩層で見られる地震の揺れによって形成したvein structure
中新世の付加体
過去のメタン冷水湧出活動による地層構造の乱れと破断
美しい火炎構造
剪断帯と剪断構造. 過去のプレート境界を示す可能性がある
峯岡帯で見られる枕状溶岩
2024年4月15日
Elementsの4月号のテーマは日本の「対の変成帯」です。Wallis教授は主編集者を担当しました。また、Wallis教授と永冶講師(現、東京学芸大)は複数の論文を分担しました。興味のある方は是非ご覧ください。
2024年3月27日
SW撮影したイギリス南部で見られる地質構造(1)-(4)
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(2) 正断層運動を伴って形成した方解析の脈と石灰岩起源の断層礫岩
(3) 約50 cmの変位を示す正断層。断層面上に明瞭な鉱物ファイバー線構造は見られる。
(4) 断層面で見られるファイバーの拡大写真
2024年2月14日
ウォリス サイモン教授が日本学術会議の編集協力の雑誌「学術の動向」に記事を掲載しました。
詳細はこちら(PDF)
2024年1月7日
小山 雪乃丞さん(D1)の論文が掲載受理されました。
小山さん、おめでとうございます!
【論文情報】2023年12月
小山 雪乃丞さんの論文がSolid Earthにacceptされました:
https://egusphere.copernicus.org/preprints/2023/egusphere-2023-1442/
2024年1月7日
『理学部ニュース』2023年11月号で研究室の紹介がされました:
https://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/focus20231121/
2024年1月7日
諸星 暁之さん(D2)が日本地質学会第130年学術大会で学生優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/static/etc#sho_kekka
2024年1月7日
OB/OGの山岡 健さんが日本地質学会第130年学術大会で研究奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。
http://geosociety.jp/outline/content0243.html
2023年12月1日
ウォリス サイモン 教授がトリノ科学アカデミー(Accademia delle Scienze di Torino)の通信会員に選出されました。おめでとうございます!
https://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/award20231130/
写真はこちら
授賞式後
賞状は全部ラテン語
地質学関連:トリノ近くに分布するドラマイラ岩体から採取された10 cm程度のパイロープ成分に富むガーネット結晶を含む片麻岩. これらの岩石は石英の高圧多形であるコース石を含む。
2023年11月20日
JSPS外国人特別研究員として9月まで滞在されたOlivia Hoggさんの日本滞在中の記事は こちら
Why I applied for a JSPS Fellowship
My PhD focuses on modelling the composition of magmatic hydrothermal fluids that are responsible for ore-formation. The challenge for conventional mining practices is that this process of ore formation takes tens of thousands of years. Supercritical geothermal power plants are unique locations where super-heated magmatically-derived fluids are extracted for the purpose of providing a more efficient renewable energy source. What if we could harness an array of economically important metals like Cu from these fluids and co-produce geothermal energy? The utility of these fluids as multipurpose resources is actively being explored for extraction of metals like silica and lithium.
Geothermal energy is a promising renewable energy source in Japan and an ideal location to investigate this research, therefore I applied to a JSPS fellowship. There are a few fellowship to choose from that vary in length and fellow-type. I was awarded a predoctoral short-term fellowship which funded my research for 6 months in Japan. This research focused specifically on understanding the origins of metal enrichment in high temperature fluids from a supercritical geothermal power plant in Japan (Kakkonda) and how they compare to fluids exsolving from local magmatic systems (Iwate). As such we devised a detailed geochemical study that focused on analysis of whole rock and olivine hosted melt inclusions.
JSPS research and funded opportunities:
The JSPS funding enabled me to plan a field study to Mount Iwate with myself and members of my host research group (Figure 1). Samples from the most recent eruptions at Mount Iwate have not yet been analysed geochemically, hence our research will provide novel data for this eruption. After fieldwork was complete, samples were prepared for a melt inclusion study. This required whole rocks to be crushed and sieved into different size fractions. Olivine phenocrysts were individually picked, mounted, and polished before being set in epoxy discs and finely polished, ready for SEM imaging and EPMA analysis.
Outside of research I had to the opportunity to attend the Water-Rock Interaction Conference in Sendai where I chaired my first conference and presented some new research that I had been developing during my time in Japan (Figure 2). I was also able to meet people that are involved in the geothermal industry here in Japan and as a result myself and host supervisor were able to organise a tour around the Kakkonda Geothermal Power Plant. This was a real highlight of my time in Japan as I was given the unique opportunity to witness the real life application of my research.
Figure 1: Iwate fieldtrip
Figure 2: Conference with Research Group
Life in Japan:
Having never travelled to Japan before, I arrived during the infamous Sakura season where streets and parks are filled with cherry blossom trees and shops are bursting with Sakura themed food, drinks and omiyage (Figure 3). One of the most invaluable opportunities provided by the University of Tokyo was the free Japanese language courses which really helped me navigate daily life a little easier! Tokyo is not short of local festivals and historic temples and shrines which were a great way to experience the rich traditions of Japanese culture. I had heard about how the city transforms from day to night but seeing the vast array of neon lights in all the bustling pockets of Tokyo was an experience like no other (Figure 4). But if you feel you need to escape the hustle of busy Tokyo life, you are just a short train or flight away from the mountains and volcanoes (Figure 5). I truly enjoyed my time here at Todai and in Tokyo and cannot wait to return.
Figure 3: Mount Fuji during sakura season
Figure 4: Shibuya from above
Figure 5: Mount Aso, Kyushu
2023年9月7日
Several of us attended the recent Water Rock Interaction meeting held at Sendai. There were also field trips, one to the volcano Mt Zao.
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1) SW, Takayoshi Nagaya and Olivia Hogg chaired a session. The meeting was also attended by Shogo Soejima and Takayuki Morohoshi.
2) Olivia won a prize for her presentation
3) Crater lake seen from the top of Mt Zao.
4) A stone monument near the summit commemorating the way in which Date Munetaka appeased the volcano gods, which has now damaged by lightening
2023年9月5日
Olivia Hogg さんが WRI-17/AIG14にて、Best Student Poster Awardを受賞しました。Oliviaさんおめでとうございます!
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2023年9月4日
Simon Wallis went with Aya Takahata in July to the Austrian Alps to study deformed carbonate rocks.
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Photo 1: Necking of a dolomite layer surrounded by quartzite, Makerni Spitze.
Photo 2: Kaiser Franz Josefs glacier or ‘Pasterze’ with a U-shaped valley, lateral and frontal moraine deposits visible.
The glacier has retreated 2.5 km over the last 150 years.
Photo 3: Augengneiss typical of the basement units of the Pennine domain.
Photo 4: View of the main field area looking west.
2023年6月6日
ウォリス サイモン先生がAccademia delle Scienze di Torino(トリノ科学院)のCorresponding Memberに選出されました。授賞式が11月に行われる予定です。
2023年6月6日
JpGUの「房総半島で見られる海底地滑り巡検」(引率:神戸大学 山本先生)に参加しました。
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1) 極浅いところで堆積したtrench slope地層
シルト岩でも空撃率は50%まで!
2) 海底地滑りの影響でできた大きな褶曲構造
3) マイロナイトなどの変成岩類で見られるデルタタイプクラストのような
構造。左ずれの剪断を示す。
4) 綺麗なシアバンドのような組織もあり。ここでは右ズレを示す。
2023年3月24日
送別会を行いました。
2023年3月7日
山岡さんが2月に岐阜県に調査に行きました。
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岐阜県七宗町飛騨川沿いでジュラ紀付加帯の一部である上麻生礫岩とその上位・下位のタービダイトおよびスランプ堆積物を観察・記載
砂泥質な海溝充填堆積物に挟まれる厚さ2 m余りの上麻生礫岩 Cg.I層(折尺より左側; Adachi 1971)。地層は高角度で傾斜し、周囲のタービダイトで観察される級化層理や荷重痕などの堆積構造からは地層の上位が画像右側であることが分かる。
Cg.I層はスランプ堆積物に挟まれており、砂泥互層の破断や褶曲などの未固結堆積物の変形など多様な堆積構造が認められる。
上麻生礫岩に含まれる片麻岩礫の年代測定から20億年以上前の形成年代が示され、発見当時は日本最古の岩石であったため、露頭からほど近い場所に「日本最古の石博物館」が建てられた。
2023年3月7日
サイモン先生が今年度の日本ベテランズ国際柔道大会(第17回日本マスターズ柔道大会)で金メダルを獲得しました:
https://twitter.com/eps_UTokyo/status/1617725670888706048?cxt=HHwWgMDQ1aa7qPMsAAAA
2023年3月7日
Yeo Thomasさん(D2)の論文が出版されました。
Yeoさん、論文出版おめでとうございます!
【論文情報】2023年2月
Yeo Thomasさんの論文がJournal of Structural Geologyから出版されました:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191814123000172
2022年12月26日
「今年の調査の振り返り」
今年も一年間ありがとうございました。
今年行った調査の一部を(研究室の比較的多くのメンバーが参加した調査に厳選して)簡単にご紹介します。
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四国調査
2)2022年8月
山口研のみなさん(東大・大気海洋研)と合同で四国巡検を行いました。
青矢さん(徳島大)や福地さん(鳴門教育大)も現地で合流していただきました!ありがとうございました!
3)2022年9月 SFWS2022
奈良での国際ワークショップの後、巡検に参加させていただきました!企画・運営・案内など実現していただいた、みなさんありがとうございました!
10月にはウォリス先生と副島さんが海外(アメリカ)への調査にも行きました。
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米国西部に分布するフランシスカン帯における野外調査
Diablo Range北部のDel Puerto Canyonの蛇紋岩露頭.
左下の暗色岩はBlack serpentiniteと呼ばれ、Coast Range ophioliteの基部の剪断帯を構成している。
地下約30kmでの高圧変成作用を被った変成砂岩 (@ Del puerto canyon).
岩石中に変形した石英脈が広く分布し、深部での広域的な流体の浸透と石英の沈殿が示唆される。
Mt. Hamiltonでのサンプリング. 今回の調査での多くのサンプルはこのような路肩で採集された.
Tibron PeninsulaのRing Mountain. 写真中央部のような塊状の蛇紋岩や蛇紋岩マトリックスメランジュの露頭やブルーシスト相の後退変成作用を被ったエクロジャイトが分布している.
Ring Mountainのブルーシストエクロジャイト. この露頭周辺でローソナイト(白色短冊状の結晶)が初めて記載された(Ransome, 1894). ローソナイトは高圧下で成長するため、結晶中の周囲とまっすぐに連続した面構造は、面構造がローソナイトの形成前すなわち沈み込み時にできたことを示唆する.
褶曲を含むブルーシストブロック. 周囲の蛇紋岩メランジュの平坦な地形の中に、このような侵食に強いブロックが点々とみられる. これらの高変成ブロックが記録する反時計回り(等圧減温)のP-T経路は、フランシスカンの沈み込み初期の温度構造の変化を反映している.
ブルーシスト中の褶曲したエクロジャイトレイヤー(オンファス輝石と柘榴石).レイヤーの厚さは約3cm.
San Franciscoの観光地、Fisherman’s Wharf.
2022年6月22日
アウトリーチ:
ウォリス サイモン先生出演情報
NHK WORLD JAPANにて
"Ground Detective Simon Wallis"が公開されております
File #1 "The Case of the Kakigori”
File #2 "The Case of the Soy Sauce"
File #3 "The Case of the Udon Noodles"
File #4 "The Case of the Sake"
File #5 "The Case of the Wasabi"
2022年6月13日
最近出版された論文情報をお知らせします!
山岡さん、副島さん、論文出版おめでとうございます!
【論文情報】2022年5月27日
副島 祥吾さん(D2)が筆頭筆者の論文がJournal of Geophysical Research: Solid Earthから出版されました:
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2022JB024197
【論文情報】2022年4月8日
山岡 健さん(D3)が筆頭筆者の論文がLithosphereから出版されました:
https://pubs.geoscienceworld.org/gsa/lithosphere/article/2022/1/3899340/612935/
【論文情報】2022年1月21日
山岡 健さん(D3)が筆頭筆者の論文がIsland Arcから出版されました:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/iar.12440
2022年6月13日
2022年5月22日から6月3日まで開催されたJpGU2022で7名が発表しました。
2022年3月8日
HP開設しました