シンポジウム |
・2016/2/12 - 2/14 国際研究集会: 南海トラフ・日本海溝における海溝型巨大地震発生メカニズムについて、国内外の地震学・地質学・測地学・熱水理学・地球化学等研究者による最新の成果発表や今後の展望に関する議論を行った。現在平行して進行している科研費3課題との共同開催とし、研究の最前線の情報共有を行った。(シンポ参加登録者83名、懇談会参加者65名、ポスター発表32件)
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プレスリリース |
・2015/9/28 紀伊半島の沖合に古く硬い地質帯を発見 辻 健准教授(九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER))、木村学教授(東京大学)らの研究グループは、南海トラフで取得された地球物理データと深海底掘削で得られた地質試料の年代測定結果を用いることで、これまで知られていなかった古い地質帯が、紀伊半島の南東岸に沿って沖合 40km くらいまで分布していることを明らかにしました。この古い地質帯 は硬く、地震の際に変形を起こさないことや、その海側にある新しい地質帯を変形させていることが分かりました。さらに今回の結果から、過去の南海トラフは紀伊半島の南東岸と平行に発達し、 現在の位置とは異なっていたことが明らかになり、南海トラフが現在の位置に移動したのは、地質学的には最近の 200 万年前以降であることも分かりました。 今回、明らかになった古い地質帯は、潮岬沖で南側(トラフ側)へ突き出しており、それが巨大地震の破壊域の境界(例えば、1944 年東南海地震と 1946 年南海地震の境界)に影響していることも分かってきました。つまり古い地質帯は、南海トラフで発生する地震の連動性や規模を考える上でも重要であると考えられます。 本研究成果は、2015 年 9 月 22 日(火)に Elsevier 社の国際学術誌「Earth and Planetary Science Letters」のオンライン版で公開されました。
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論文 |
Takeshi Tsuji, Juichiro Ashi, Michael Strasser, Gaku Kimura, Identification of the static backstop and its influence on the evolution of the accretionary prism in the Nankai Trough. Earth and Planetary Science Letters, 431, 15-25, 2015. >>PDF file |
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