田川君(D2)がAGUのOutstanding Student Presentation Awardを受賞しました

D2の田川君が、先月ワシントンDCで開かれたAGUのFall meetingで、高圧下での鉄-水素系の状態図に関するポスター発表をしたところ、Outstanding Student Presentation Awardを受賞しました。この賞は、ポスター発表をしている学生の2-5%にだけ与えられるものです。おめでとうございます!
リンクはこちらより

増野さんの送別会

昨年12月28日に、増野さんの送別会が行われました。廣瀬研と東工大の太田研関係者の総勢18名が参加しました。

少し寂しいですが、今後の益々のご活躍を期待しています。

増野さん(PD)が、ETHに異動されました

2019年1月1日をもって、廣瀬研究室でPDとして研究されていた増野さんが、ETH Zurihの村上研究室へ異動されました。
2017年4月より、東工大から東大へラボが異動した時から、研究や学生指導に尽力いただきました。

新天地での活躍を期待しています。

AGU 2019はサンフランシスコへ

地球科学をやっている方の中で、AGUが特別な学会、という方は多いかもしれません。

この記事を書いている私にとってもAGUは特別で、旧友と再開したり、他のグループの発表に驚いたり…、自分の発表にも気合が入ります。みんなガチで、面白いネタを持ってきている学会なのです。そして、終わると、妙にしんみりします。

来年のAGUは、また、サンフランシスコへ戻ります。自分はいけませんが、後輩たちの発表を応援しつつ、また一年頑張ろうと思います。
なお、2019 – 2026の会場は、こちらから確認出来ます。

ちなみに、Washingtonからの帰り、ベイエリアのBerkeleyへ出張していて、そこから帰る直前にサンフランシスコを通りました。美しくて、素敵な街です。

 

 

 

 

 

そういえば、来年のAGUの会場である、モスコーンセンターは、工事中でした。道の両側にあった建物が、片側に全て変わっていて、残った側の建物の高さが倍になっていました…(笑)

来年のAGUも素敵なものになりますように!

AGU Fall meeting 2018に参加します

AGUは、American Geophysical Union (アメリカ地球物理学会)の略で、そのメインの学会である、AGU Fall meetingは、なんと世界中から28000人近い地球物理屋さんが集まります。

100周年に当たる今年は、Washington D.C.にて開催されます。

今回のグループの発表は下記のとおりです。

【Oral】
DI51A-02 Exsolution of SiO2 crystals and silicate melt from the liquid core: Implications for the origins of mid-lower mantle scatters and the ultra-low velocity zone above the CMB
Kei Hirose, Friday 08:15 – 08:30 Marriott Marquis – Archives

MR42A-06 Melting experiments on the Fe–C binary system up to 255 GPa: Constraints on the carbon content in the Earth’s core
Izumi Mashino (PD), Thursday 11:35 – 11:50 Marriott Marquis – Capitol/Congress

【Poster】
MR23B-0103 Melting curve of iron to 290 GPa determined in a resistance-heated diamond-anvil cell: implications for the Earth and planetary core
Ryosuke Shinmyo, Tuesday Afternoon

DI43C-0033 Phase relations in non-stoichiometric FeHat high pressures
Shoh Tagawa (D2), Thursday Afternoon

DI11B-0011 Experimental Determination of Eutectic Liquid Compositions in the MgO–SiO2System to the Lowermost Mantle Pressures
Keisuke Ozawa (M1), Monday Morning

MR43B-0095 Crystallization of Liquid Fe-S-O at ICB Conditions 
Shunpei Yokoo (B4), Thursday Afternoon

MR23B-0102 Stability of Fe5O6 at High Pressure and Temperature
Koutaro Hikosaka (B4), Tuesday Afternoon

MR33C-0142 Structure measurements of MgSiO3 and CaSiO3 glasses at high pressure
Ryota Tomida (B4), Wednesday Afternoon

昨年度の地球物理学科・特別研究の成果が Geophysical Research Letters 誌に掲載決定

六月に投稿した、去年の地球物理学科・特別研究の成果が、AGUの学会誌Geophysical Research Lettersに掲載決定しました(Ozawa, Anzai et al., 2018)。マントルの最も重要な成分であるMgOとSiO2の2成分系のリキダス相関係(融解温度以上の状態図)をマントルの底の圧力まで決定した論文です。高圧下ではMgSiO3ペロフスカイト(ブリッジマナイト)のリキダス領域が拡大することから、初期地球のマグマオーシャンの固化に伴い、下部マントル深部にブリッジマナイトに富む領域ができた可能性があります。現在の下部マントルにもその存在(BEAMS; bridgmanite-enriched ancient mantle structures)が示唆されていますが(Ballmer et al., 2017 Nature Geoscience)、その形成を支持する結果が得られました。

廣瀬のインタビューが、日本IBMの広報誌「無限大」に掲載されました

廣瀬は東工大の地球生命研究所(ELSI)の所長を兼任しています。そこでは「地球の誕生」と「生命の起源」の解明を目指しています。インタビューでは、廣瀬自身の地球深部や初期地球の研究に加え、ELSIで行われている生命の起源に関する研究も紹介しています。

記事リンク:

原始生命はどのように生まれたのか――地球深部の構造を再現し、地球と生命の起源に迫る

JpGU 2018に参加しています

今年も幕張メッセで開催されております、日本地球惑星科学連合大会 (JpGU) 2018に参加しています。
廣瀬研は、下記の発表で参加します。よろしくお願い致します。

【5/22(午前) 核マントルの相互作用と共進化】
◯口頭
[SIT27-04] Melting phase relations in binary and ternary iron alloys and possible compositional range for the outer core
★Invited Papers
*廣瀬 敬、梅本 幸一郎
Abstract

[SIT22-26] Melting experiments on Fe–Si–S alloys to core pressures: Silicon in the core?
舘野 繁彦、廣瀬 敬、新名 良介
Abstract

◯ポスター
[SIT22-P15] Melting of iron to 290 gigapascals
*新名 良介、廣瀬 敬、大石 泰生
Abstract

【5/24(午後) 鉱物の物理化学】
◯口頭
[SMP38-13] 高温高圧下におけるMg(OH)2の安定領域
*増田 滉己、増野 いづみ、廣瀬 敬
Abstract

[SMP38-17] Melting experiments on the MgO–MgSiO3 system to lowermost mantle pressures
*小澤 佳祐、安西 みゆき、廣瀬 敬、新名 良介、舘野 繁彦
Abstract

[SMP38-18] Melting experiments on Fe-O-S alloys to core pressures
*横尾 舜平、廣瀬 敬、新名 良介
Abstract

◯ポスター
[SMP38-P04] Melting experiments on the MgSiO3-SiO2 system to deep lower mantle pressures
*安西 みゆき、小澤 佳祐、廣瀬 敬、新名 良介、舘野 繁彦
Abstract

B4、M1のメンバーは初の発表になりますが、頑張って来てください!
(Photographed by Bun’rin Natsui)

2018年の集合写真を撮りました

毎年恒例(?)の集合写真、2018年分を今日取りました。
朝はあいにくの雨で、延期かと思ったのですが、撮影時間には、さわやかに陽の光がさしていました。撮影場所は、理学部1号館の横です。本郷キャンパスは緑も多く、新緑の映える一枚となりました。

今年は、廣瀬先生、新名先生、桑山先生、増野さんに加え、D2 1名、M2 1名、M1 2名の構成です。また、学科助教の西田さん、技術職員の米光さん、秘書の渡辺さん、ELSIの皆さんのほか、B4インターン生や外研生もいて、2018年度は賑やかに幕をあけました。
学部生の皆さん、特に、高圧や地球深部・地球形成に興味があれば、ぜひ、遊びにきてください。
そして、関係各所の皆様、今年もどうぞ、よろしくお願いします。

2018年4月期のビームタイムがありました

SPring-8は、兵庫県の播磨にある(兵庫県佐用郡佐用町光都)、世界最大級の大型放射光実験施設です。

外周約1.5km(!?)の電子蓄積リングや加速器があります。多くの方は加速器といえば、「元素を作る(例:ニホニウムが発見された線形加速器RILAC等)」イメージがあるかと思いますが、SPring-8の目的はそこにありません。
SPring-8はいわば『多用途に使える顕微鏡』で、極限的な極小空間、微少時間分解能で、試料を観察するための光源です。
物質と光(X線、ガンマ線等)は、様々な相互作用を起こします。そこで起きる現象を観察することで、物質の状態が理解できるのです。

廣瀬研は、BL10XUのパワーユーザー課題の指定をうけており、月に1度、3~5日間のビームタイムがあります。
BL10XUとは、ビームラインの名前であり、SPring-8に約60本ある、観察ステーションの1つです。
BL10XUは、極限構造物性を目的に建設されており、主にDAC試料のX線回析測定から、極低温での超電導現象や地球中心の物質の構造までを明らかにしてきました。

今回は、いつもの廣瀬研・太田研メンバーの他、新B4の3名も参加し、賑やかなビームタイムとなりました。どんな結果がでているのか、これから、解析です。

なお、SPring-8の詳細を、こちらにまとめました。廣瀬先生による実験の紹介映像もあります。

ホームページを更新しました

東大に移動し、心機一転、ホームページをリニューアルしました。
研究室の活動の他、研究紹介、本郷の四季折々、廣瀬研の学生の今など、紹介していきます。
読んでいて面白いものになればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、制作はLiVEARTHさんです。素敵なページの制作、ありがとうございます。