第65回高圧討論会に研究室から6名参加します

2024年11月13日~2024年11月15日に岩手県で行われる
第65回高圧討論会に廣瀬研究室から6名が参加します。

以下が廣瀬研究室の学生による発表です。是非聞きに来てください!

2024/11/13 ポスター発表 14:00~15:30
1P42 メタンの高温高圧での相転移と液相密度
竹下 潤・彦坂 晃太郎・坂井 郁哉・廣瀬 敬

1P52 (Mg, Fe)O ferropericlaseの高温高圧下電気伝導度測定:下部マントルP-T条件における鉄のスピン転移の影響
平岡 大和・奥田 善之・廣瀬 敬・稲田 真子・彦坂 晃太郎

1P59 地球コアの組成・温度の解明に向けたFe-FeH系における融解実験
三田 修平・田川 翔・廣瀬 敬・幾田 凪

1P62 地球コア条件下におけるFe-C-H系の融解実験
堤 裕太郎・廣瀬 敬

1P63 Fe-Si-O系の融解実験と地球核でのケイ素・酸素の振る舞い
幾田 凪・廣瀬 敬

1P65 高温高圧下におけるH2O-NH3系の電気伝導度測定
稲田 真子・奥田 善之・彦坂 晃太郎・廣瀬 敬

AGU24に研究室から5名が参加して発表します

12月9日-13日にアメリカ・ワシントンDCで国際学会AGU24が開催されます。
廣瀬研究室からは5名が参加し、発表します。

以下は廣瀬研究室およびその卒業生による発表になります。
是非聞きに来てください!

Monday, 9 December 2024
DI11A-04: 09:05 – 09:15
Is Water Released from Subducted Slabs at the Core-Mantle Boundary?
Kei Hirose, Yutaro Tsutsumi, Naoya Sakamoto and Hisayoshi Yurimoto

DI12A-03:10:50-11:05
Hydrogen Isotope Fractionation During Core Formation and the Bulk Earth D/H Ratio
Kei Hirose, Naoki Kurita, Naoya Sakamoto, Shuhei Mita and Hisayoshi Yurimoto

Tuesday, 10 December 2024
MR22A-01:10:20-10:32
Melting behaviours of FeO and Fe-O-H alloys in the Earth’s deep interiors
Suyu Fu and Kei Hirose

MR21B:08:30-12:20
Fe-FeO Melting Phase Relations at Earth’s Core Conditions Obtained by Combining Multiple Approaches
Shunpei Yokoo, Koichiro Umemoto, Kei Hirose, Fumiya Sakai and Suyu Fu

Liquid Density of FeS under Martian Core Conditions
Fumiya Sakai, Kei Hirose, Shunpei Yokoo and Suyu Fu

Iron-Helium Compounds Synthesized under High Pressure: Helium in the Planetary Cores?
Haruki Takezawa, Han Hsu, Kei Hirose, Fumiya Sakai, Suyu Fu, Shiro Miwa and Naoya Sakamoto

Wednesday, 11 December 2024
MR31B:08:30-12:20
Development of Cryo SIMS Analytical Techniques for Fe-H Alloys
Nagi Ikuta, Naoya Sakamoto, Kei Hirose, Shoh Tagawa, Koutaro Hikosaka and Hisayoshi Yurimoto

Thursday, 12 December 2024
P41: 08:30 – 12:20
The Miscibility of H2 and H2O Investigated by Diamond Anvil Cell Experiments
Koutaro Hikosaka and Kei Hirose

小澤さんと廣瀬先生が共同プレスリリースを発表──マントルの底に隠された地球化学的貯蔵庫の発見

廣瀬研卒業生の小澤さん(現・兵庫県立大学助教)と廣瀬先生が、北海道大学の坂本准教授との共同プレスリリースを発表しました。
小澤さんは北海道大学との共同研究で、地球深部におけるマグマとブリッジマナイト間における微量元素の分配挙動を解明しました。

詳しくは以下のプレスリリースをご確認ください。

東京大学プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10456/
北海道大学プレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240820_pr3.pdf

論文情報
雑誌:Science Advances
題名:Trace element partitioning in a deep magma ocean and the origin of the Hf-Nd mantle array
著者名:Keisuke Ozawa*, Naoya Sakamoto, Yutaro Tsutsumi, Kei Hirose*, Tsuyoshi Iizuka, Hisayoshi Yurimoto
DOI:10.1126/sciadv.adp0021
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adp0021

堤さんと廣瀬先生が共同プレスリリースを発表しました─地球マントル深部での水の大循環が明らかに

 D3の堤さんと廣瀬先生が、北海道大学の坂本准教授との共同プレスリリースを発表しました。

 堤さんは北海道大学との共同研究で、コア―マントル境界(CMB)までのスラブ中の水の挙動を解明しました。ダイヤモンドアンビルセルを用いた高圧下での融解実験をSPring-8で行った後、試料を回収し、北海道大学の同位体顕微鏡でSiO2相を分析しました。これによりCMBまで水を輸送するSiO2相が、超高圧高温下でも脱水しないことが分かりました。本成果により、CMBにおける化学不均質性は水によるものではないと結論づけられます。

詳しくは以下のプレスリリースをご確認ください。

東京大学プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10397/
北海道大学プレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240624_pr.pdf

論文情報
雑誌:Nature Geoscience
題名:Retention of water in subducted slabs under core-mantle boundary conditions
著者名:Yutaro Tsutsumi*, Naoya Sakamoto, Kei Hirose*, Shoh Tagawa, Koichiro Umemoto,
Yasuo Ohishi and Hisayoshi Yurimoto
DOI:10.1038/s41561-024-01464-8
https://doi.org/10.1038/s41561-024-01464-8

学生3名がJpGU2024で発表しました

幕張メッセで毎年行われているJpGUに学生3名が参加し、発表しました。
竹下さんは、学部生時に所属していた杉田研での研究内容での発表です。

2024.05.28 (Tue.)
[SGC33-02] 下部マントルにおけるSiO2相とメルト間の水素同位体分別
*仙波 芽美1、栗田 直季1、坂本 直哉2、廣瀬 敬1、圦本 尚義2 (1.東京大学、2.北海道大学)

[PPS01-P08] Raman spectroscopy of salt deposits from the simulated subsurface ocean of Enceladus
*竹下 潤1、長 勇一郎1、田畑 陽久1、高橋 嘉夫1、三浦 弥生2、杉田 精司1 (1.東京大学 地球惑星科学専攻、2.東京大学 地震研究所)

2024.05.29. (Wed.)
[SIT16-03] High-Pressure Experiments on Fe3S2 and Fe2S and the Phase Diagram of the Fe-FeS System under Martian Core Conditions
*坂井 郁哉1、廣瀬 敬1,2 (1.東京大学、2.東京工業大学地球生命科学研究所)

パリのワークショップEPOE2024に参加しました

廣瀬先生と坂井さん(D2)、廣瀬研の卒業生である小澤さん(現兵庫県立大助教)が、パリで開かれたワークショップEarth and Planets Origin and Evolution Workshops 2024 (2024.05.13-17)に参加してきました。

本ワークショップは惑星形成から惑星の中身まで、地球科学の広い分野の研究者総勢250人程度が集まったものとなりました。普段の学会では同じセッションに組み込まれることの少ない隕石分野や同位体分野の発表に数多く触れ、我々が参考とする学説が別分野においてどのように受け止められているかなど、普段の学会とは異なる視点で勉強することが出来ました。

小澤さんは微量元素のケイ酸塩メルト-鉱物間の分配について、坂井はFe-FeS高圧相図についてのポスター発表を行い、廣瀬先生はFe-H系に関する招待講演を行いました。自身らの研究についても幅広く共有することが出来たと思います。

研究室の5名が卒業・修了しました

3月21日、22日に東大の卒業式が行われました。B4の平岡さん、M2の稲田さん、栗田さん、D3の彦坂さん、横尾さんが卒業・修了しました。

B4の平岡さんとM2の稲田さんは来年度も廣瀬研に所属する予定ですが、
M2の栗田さんは来年度から民間企業に就職、D3の彦坂さんと横尾さんはそれぞれ東工大と明治大でポスドクとして働くことになります。

皆さんのこれからのご活躍に期待しています!

廣瀬先生が出演したBSテレ東の番組回が文部科学大臣賞を受賞しました。

廣瀬先生が出演したBSテレ東の番組「居間からサイエンス ~地球誕生の謎に迫る!地下 2600 キロの大発見」が第 65 回科学技術映像祭で文部科学大臣賞を受賞しました。

科学技術映像祭は科学技術への関心の喚起やその普及と向上を図る目的で開催されています。

廣瀬先生の出演回を含めた入選作品は全国各都市の科学館等で上映会が開催されます。

参考:
http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/65/pdf/pressrelease.pdf

東工大・明治大との合同セミナー合宿を実施しました

廣瀬研究室と同じく高圧地球科学の研究を行っている太田研(東工大)・新名研(明治大)との合同セミナー合宿が実施されました(2024.03.18-20)。

セミナーでは、高圧技術開発や有機物の高圧研究など、廣瀬研究室ではあまり耳にしないテーマについての発表が行われました。参加者は幅広い分野の話題に触れることが出来ました。

また、セミナーの合間には、皆で交流を深めるためにソフトボール大会やサッカー大会が開催されました。

廣瀬先生や太田先生、新名先生も学生たちと一緒にボールを追いかけ、交流を深める素晴らしい機会となりました。

AGU23に参加してきました

アメリカ・サンフランシスコで行われたAGU23 Annual Meeting (12/11-15)に参加してきました。
今年は廣瀬研究室から廣瀬先生、ポスドク1名、博士課程3名、修士課程3名の計8人が現地参加しました。

廣瀬研として現地で参加するのは、コロナ禍を迎えてから初めてです。
博士課程2年生以下は皆初めてのAGUへの参加になりました。

AGUのAnnual Meetingは世界最大規模の地球物理学の国際学会であり、世界中から多くの研究者が集まります。
分野の名だたる先生方に研究を発表して、数多くのアドバイスをいただきました。

以下は廣瀬先生の発表後、廣瀬研究室の参加者で撮影した写真。

廣瀬先生がヨーロッパ地球科学連合 EGUからメダルを贈られました

廣瀬先生が、ヨーロッパ地球科学連合(EGU)からRobert Wilhelm Bunsen Medalを贈られました。

本メダルはドイツの科学者Robert Wilherm Bunsenの功績を称えて、
地球化学・鉱物学・岩石学・火山学の分野における優れた研究に対して贈られる賞です。

EGU2024 awards and medals:
https://www.egu.eu/news/987/egu-announces-its-2024-awards-and-medals/

Robert Wilhelm Bunsen Medal:
https://www.egu.eu/awards-medals/robert-wilhelm-bunsen/

AGU23に廣瀬研から8名が発表します

12月11日-15日にアメリカ・サンフランシスコで国際学会AGU23が開催されます。
廣瀬研究室からは8名が参加し、発表します。

以下が廣瀬研究室による発表になります。
是非聞きに来てください!

Monday, 11 December
DI13A-04: 14:42 – 14:52
Electrical Conductivity of Superionic Hydrated SiO2: Implications for High Conductivity Anomalies Beneath Subduction Zones
Mako Inada, Yoshiyuki Okuda, Kei Hirose, Kenta Oka, Hideharu Kuwahara and Steeve Gréaux

Tuesday, 12 December 2023
MR21C-0069: 08:30 – 12:50
Liquid Density of Fe-H Alloys in Earth’s Outer Core
Suyu Fu, Kei Hirose, Shunpei Yokoo and Fumiya Sakai

DI23B-0027: 14:10 – 18:30
The Solubility of Helium in Iron at High Pressures; Helium in the Earth’s Core?
Haruki Takezawa and Kei Hirose

Wednesday, 13 December 2023
DI31B-0011: 08:30 – 12:50
The Effect of Hydrogen on the Metal-Silicate Partitioning of Sulfur
Shunpei Yokoo, Naoya Sakamoto, Kei Hirose, Yutaro Tsutsumi and Hisayoshi Yurimoto

Thursday, 14 December 2023
MR42A-05: 11:06 – 11:16
S-rich Sulfide Fe12S7 may Crystallize in the Martian Core
Fumiya Sakai, Kei Hirose, Hitoshi Gomi and Nozomu Hiraoka

MR42A-08: 11:39 – 11:49
The Fe-FeH Phase Diagram to Core Pressures by Experiments and Thermodynamic Modeling and the Possible Range of Earth’s Core Composition
Kei Hirose, George R Helffrich, Suyu Fu, Shoh Tagawa, Nagi Ikuta, Naoya Sakamoto and Hisayoshi Yurimoto

MR43C-0111: 14:10 – 18:30
Eutectic Melting Curve for the Fe-FeH System
Shuhei Mita, Suyu Fu and Kei Hirose

Friday, 15 December 2023
DI51B-0005: 08:30 – 12:50
Al-Bearing Hydrated SiO2 in Subducted MORB Crust Does Not Dehydrate at the Core-Mantle Boundary
Yutaro Tsutsumi, Naoya Sakamoto, Kei Hirose and Hisayoshi Yurimoto

研究室の6名が卒業・修了しました

3月23、24日に東大卒業式があり、B4の竹澤さんと三田さん、M2の幾田さんと坂井さん、D3の岡さんと小澤さんが卒業・修了しました。
B4とM2の4名は来年度も廣瀬研の所属となりますが、D3の岡さんと小澤さんは廣瀬研をはばたいて新天地でご活躍することになります。

また、B4の三田さんとM2の坂井さんはそれぞれ理学部学修奨励賞、理学系研究科研究奨励賞を受賞しました。


B4 三田修平・理学部学修奨励賞


M2 坂井郁哉・理学系研究科研究奨励賞

AGUで廣瀬研究室から3名発表しました!

12月12-16日にかけてハイブリット(現地:シカゴ)で行われたAGU Fall Meeting 2022に廣瀬研究室から廣瀬先生、PDのSuyu、D2の横尾が発表しました。

Title : Stratification in the Core of Mars by Liquid Immiscibility in Fe-S-H
Shunpei Yokoo, Kei Hirose, Shoh Tagawa, Guillaume Morard and Yasuo Ohishi

 

Title : Understanding the E’ layer at the Topmost Core from Metal-Silicate Melting Experiments
Suyu Fu, Kei Hirose, Shunpei Yokoo and Yutaro Tsutsumi

 

Title : The Fe-FeH Phase Diagram and Implications for Hydrogen in the Core
Kei Hirose, Shoh Tagawa

また、Suyuは以下のprimary convenerを担当しました。
DI015
Toward an Interdisciplinary Understanding on the Structure, Composition, and Dynamic Evolution of the Lower Mantle
Primary Convener: Suyu Fu

AGUの発表アーカイブは2月まで視聴できるため、是非ご覧ください。

廣瀬研究室から4名が第63回高圧討論会に参加しました!

廣瀬研究室から研究員の五味、奥田、修士課程2年の坂井、修士課程1年の稲田の4名が
大阪府の立命館大学で行われた第63回高圧討論会(12/13-15)に参加しました。

12/13
1P58
題目:Fe3S2組成のコア圧力下その場XRD測定とFe12S7の状態方程式の決定
坂井郁哉、廣瀬敬

1P61
題目:高温高圧下における含水シリカ電気伝導度測定 ~超イオン状態の実験的証拠~
稲田真子、奥田善之、岡健太、桑原秀治、Gréaux Stevee、廣瀬敬

12/14
2C06 (15:20-15:40)
題目:MgSiO3メルトの高温高圧下電気伝導度測定~シリケイトダイナモの実験的証拠~
奥田善之、太田健二、河口沙織、廣瀬敬、大石泰生

2C12 (17:40-18:00)
題目:鉄合金の状態方程式と内核の化学組成
五味斎、廣瀬敬

12/15
3C04 (13:10-13:30)
題目:ピコ秒超音波法による下部マントル主要構成鉱物の音速測定
若松達也、太田健二、奥田善之、八木貴志、西原遊、廣瀬敬、大石泰生

 

また、奥田は12/14の地球科学セッション(17:00-18:00)の座長も務めました。

学会を通して、研究内容について様々な議論をすることができました。
対面学会はよいものですね。

廣瀬先生と学生3人がIMA2022学会に参加しました

International Mineralogical Association (IMA)のGeneral Meetingが7月18日から7月22日までリヨン(フランス)で行われました。
廣瀬研からは廣瀬先生とD2横尾、D1堤、M2坂井が参加しました。
コロナ禍となって久しぶりの完全対面国際学会になります。

3人の学生はいずれも初日のMineralogy at extreme conditions 1セッションで口頭発表を行いました。

Monday 18 July/ 09:30 – 09:45
Title: Crystallization scenario in the Fe-S-O-C core of Mars
S. Yokoo, K. Hirose

横尾はFe-S-O-Cの4成分系において融解実験を行い、液体組成とリキダス相の関係を見ることで、火星コアの組成と進化の関係について考察しました。

Monday 18 July/ 09:45 – 10:00
Title: Solid-Liquid Partitioning in the Fe-Si-S system to the Core Pressure Range
F. Sakai, K. Hirose, S. Yokoo,

坂井はFe-Si-Sの三成分系の固液分配実験を行い、軽元素間の相互作用を考慮した外核・内核間の元素分配について考察しました。

Monday 18 July/ 10:15 – 10:30
Title: Simultaneous metal-silicate partitioning of carbon and hydrogen during core formation
Y. Tsutsumi, N. Sakamoto, K. Hirose, S. Yokoo, H. Yurimoto

堤は炭素と水素が同時に存在する系でのメタル-シリケイト分配実験を行い、水素の存在がメタルメルトへの炭素の分配を強く制限することを指摘しました。

どの発表でも質疑応答では有意義な質問をいただきました。
終了後に著名な研究者からコメントをもらえた発表もあり、
対面学会の良さを実感できる学会となりました。

廣瀬先生はInvited Speakerとして招かれ発表されました。
Thursday 21 July/ 08:00 – 09:00 -Plenary
Title: Exploring Earth’s core composition
K. Hirose

廣瀬先生は地球の地球の軽元素組成を制約する、
廣瀬研が近年力を入れて取り組んでいるテーマについて発表しました。

廣瀬研としては久しぶりの対面の国際学会です。
対面でしか得られない良さを実感できる出張となりました。
今後少しずつ対面実施が再開してくれると良いのですが……。