International Mineralogical Association (IMA)のGeneral Meetingが7月18日から7月22日までリヨン(フランス)で行われました。
廣瀬研からは廣瀬先生とD2横尾、D1堤、M2坂井が参加しました。
コロナ禍となって久しぶりの完全対面国際学会になります。
3人の学生はいずれも初日のMineralogy at extreme conditions 1セッションで口頭発表を行いました。
Monday 18 July/ 09:30 – 09:45
Title: Crystallization scenario in the Fe-S-O-C core of Mars
S. Yokoo, K. Hirose
横尾はFe-S-O-Cの4成分系において融解実験を行い、液体組成とリキダス相の関係を見ることで、火星コアの組成と進化の関係について考察しました。
Monday 18 July/ 09:45 – 10:00
Title: Solid-Liquid Partitioning in the Fe-Si-S system to the Core Pressure Range
F. Sakai, K. Hirose, S. Yokoo,
坂井はFe-Si-Sの三成分系の固液分配実験を行い、軽元素間の相互作用を考慮した外核・内核間の元素分配について考察しました。
Monday 18 July/ 10:15 – 10:30
Title: Simultaneous metal-silicate partitioning of carbon and hydrogen during core formation
Y. Tsutsumi, N. Sakamoto, K. Hirose, S. Yokoo, H. Yurimoto
堤は炭素と水素が同時に存在する系でのメタル-シリケイト分配実験を行い、水素の存在がメタルメルトへの炭素の分配を強く制限することを指摘しました。
どの発表でも質疑応答では有意義な質問をいただきました。
終了後に著名な研究者からコメントをもらえた発表もあり、
対面学会の良さを実感できる学会となりました。
廣瀬先生はInvited Speakerとして招かれ発表されました。
Thursday 21 July/ 08:00 – 09:00 -Plenary
Title: Exploring Earth’s core composition
K. Hirose
廣瀬先生は地球の地球の軽元素組成を制約する、
廣瀬研が近年力を入れて取り組んでいるテーマについて発表しました。
廣瀬研としては久しぶりの対面の国際学会です。
対面でしか得られない良さを実感できる出張となりました。
今後少しずつ対面実施が再開してくれると良いのですが……。