堤さんと廣瀬先生が共同プレスリリースを発表しました─地球マントル深部での水の大循環が明らかに

 D3の堤さんと廣瀬先生が、北海道大学の坂本准教授との共同プレスリリースを発表しました。

 堤さんは北海道大学との共同研究で、コア―マントル境界(CMB)までのスラブ中の水の挙動を解明しました。ダイヤモンドアンビルセルを用いた高圧下での融解実験をSPring-8で行った後、試料を回収し、北海道大学の同位体顕微鏡でSiO2相を分析しました。これによりCMBまで水を輸送するSiO2相が、超高圧高温下でも脱水しないことが分かりました。本成果により、CMBにおける化学不均質性は水によるものではないと結論づけられます。

詳しくは以下のプレスリリースをご確認ください。

東京大学プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10397/
北海道大学プレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240624_pr.pdf

論文情報
雑誌:Nature Geoscience
題名:Retention of water in subducted slabs under core-mantle boundary conditions
著者名:Yutaro Tsutsumi*, Naoya Sakamoto, Kei Hirose*, Shoh Tagawa, Koichiro Umemoto,
Yasuo Ohishi and Hisayoshi Yurimoto
DOI:10.1038/s41561-024-01464-8
https://doi.org/10.1038/s41561-024-01464-8