廣瀬先生の本がブルーバックスで発売されました

廣瀬先生の近著、『地球の中身 ~何があるのか、何が起きているのか~』 (ブルーバックス)が発売されました。

この本では、地球深部の調べ方から、その研究の最善線、そして、地球や生命の起源に至るまで、基礎から丁寧に解き明かしています。
「星は見るけど、地面は見ない。」そんな人が多いかもしれません。
でも、地球の起源を探る鍵は、実は、地球に深いところにこそあるのです。

ぜひ、地球の中身とその起源について、垣間見てみませんか。
購入はこちらから (表装の左下の購入をクリック)▼

また、現代ビジネスとのタイアップで、本の内容を紹介する記事を順次公開中です。
こちらもぜひ、ご覧ください!
記事1『地球の中身はなんだろな? 目には見えないけれど、音は聞こえる!』
記事2『地球の中身はなんだろな? マントルの底、深さ2900kmの鉱物にタッチする!』

廣瀬先生が,ラジオに登場しました

廣瀬先生がラジオJ-waveの番組「J-WAVE SPECIAL TSUCHIYA EARTHOLOGY」に出ました。
地球の起源,とりわけ,今回の番組テーマである「水」についてお話されています.

番組の様子(出演箇所)はこちらからどうぞ.

番組についての詳細はこちら.
https://www.j-wave.co.jp/holiday/20210722_sp/top/

コスミック・フロントに登場します (4/29 + 再放送 5/5)

「“水惑星”地球・大地創造のヒミツに迫れ!」
https://www.nhk.jp/p/cosmic/ts/WXVJVPGLNZ/episode/te/MJY8P5W595/
コスミックフロント(BSプレミアム・BS4K)の4/29、5/5(再放送)に、廣瀬研が登場します。

番組のスポット映像はこちらから。
https://movie-s.nhk.or.jp/v/p68utv1x

東京大学 地球惑星科学専攻 廣瀬研究室・東京工業大学 地球生命研究所 Unit-Dでは、地球の起源を超高圧・高温実験から紐解く研究を行っています。

桑山助教の成果が、PRLに掲載されました【Editors’ Suggestion】

地球深部における鉄液体の地震波速度・密度は、核の組成や進化と起源の理解に必須です
とくに、核には約1割の固溶する元素があるのですが、その量を見積もるためには、純鉄の理解が不可欠です。
桑山先生を始めとするグループは、核の温度圧力条件まで、液体鉄の温度・地震波速度の直接測定に成功しました。
本結果は、PRLのおすすめ記事、Editor’s suggestionとして掲載されています。
https://physics.aps.org/articles/v13/s51

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます!2020年です。
こんなに晴れて、空の色が深いお正月は久々です。これからの一年、良い事がありそうな気がしてきます。

(ちなみに、自分は、大学横の根津神社まで初詣に出て、今年の研究に向け気持ちを新たにしてきました。)

2019年も大変お世話になりました。
そして、今年(2020年)も、どうぞ、よろしくお願いします!!


Last day of AGU2019

AGU Fall meeting 2019 の最終日です。残すところあとは横尾君のポスターのみです。口頭発表やポスター会場で話を聞いているとあっという間に時間が過ぎました。

上:ポスター発表中の岡さん

下:ポスター発表中の彦坂

廣瀬研発表 @ AGU Fall meeting 2019

AGU Fall meeting 2019 が始まりました。廣瀬研関係者の発表は以下の通りです。

[Oral]

Monday, 9 / 09:35 – 09:40 / Moscone South – Hall D, Inspire Stage – Centennial Central
U11D – SiO2 and molten silicate release from the core; implications for dynamo and material transport from the core to mantle (Invited)
Kei Hirose

Monday, 9 / 17:15 – 17:30 / Moscone South – 151, Upper Mezz.
DI14A-06 – Inner core crystallization through the F-layer as a constraint for core composition
Irene Bonati, Marine Lasbleis, John W Hernlund and Kei Hirose

Tuesday, 10 / 17:45 – 18:00 / Moscone South – 152, Upper Mezz.
MR23A-07 – Thermal Conductivity of CaSiO3 Perovskite at Lower Mantle Conditions (Invited)
Zhen Zhang, Kotaro Onga, Dong-Bo Zhang, Akira Hasegawa, Kenji Ohta, Tao Sun, Kei Hirose and Renata Wentzcovitch

Tuesday, 10 / 17:45 – 18:00 / Moscone South – 152, Upper Mezz.
MR24A-08 – Evaluating self-diffusion coefficient of iron under high pressure by a combination of resistive-heated diamond anvil cell and secondary ion mass spectrometry
Yohan Park, Kenji Ohta, Shoichi Itoh and Kei Hirose

Wednesday, 11 / 13:40 – 13:55 / Moscone South – 152, Upper Mezz.
MR33A-01 – Hydrogen Limits Carbon in Liquid Iron (Invited)
Kei Hirose, Shoh Tagawa, Yasuhiro Kuwayama, Ryosuke Sinmyo and Guillaume Morard

Thursday, 12 / 10:38 – 10:52 / Moscone South – 303-304, L3
U42B-02 – Transfer of SiO2 from the core to the mantle and its fate in the Earth in early and present times
George R Helffrich, Maxim Ballmer, Guillaume Morard, Koichiro Umemoto, Ryuichi Nomura, Ryosuke Sinmyo, Anat Shahar, Stephane Labrosse, John W Hernlund and Kei Hirose

Friday, 13 / 08:15 – 08:30 / Moscone South – 152, Upper Mezz.
MR51A-02 – Core-mantle partitioning of hydrogen (Invited)
Kei Hirose, Shoh Tagawa, Naoya Sakamoto, Yasuo Ohishi and Hisayoshi Yurimoto

[Poster]
Tuesday, 10 / AM
DI21A-0010 – Core Isotopes Without Core Siderophiles
John W Hernlund, Kang Wei Lim, Irene Bonati, Scott David Hull and Kei Hirose

Tuesday, 10 / PM
DI23B-0039 – Electrical resistivity saturation in hcp Fe-Si alloys at high P-T conditions
Hayato Inoue, Sho Suehiro, Kenji Ohta, Kei Hirose and Yasuo Ohishi

Tuesday, 10 / PM
DI23B-0049 – Electrical resistivity of fcc phase of iron hydrides at high pressures and temperatures
Kenji Ohta, Sho Suehiro, Kei Hirose and Yasuo Ohishi

Tuesday, 10 / PM
DI23B-0058 – Sound velocity measurements on hcp-FeHx (x<1) under high pressures by femtosecond pulse laser pump-probe technique
Tatsuya Wakamatsu, Kenji Ohta, Shoh Tagawa, Takashi Yagi, Kei Hirose and Yasuo Ohishi

Tuesday, 10 / PM
DI23B-0061 – Melting in the Fe-O-H system at 40 GPa
Kenta Oka, Kei Hirose, Shoh Tagawa and Yasuo Ohishi

Tuesday, 10 / PM
DI23B-0063 – Mutual Exclusivity between Si and H in Solid Iron under High Pressure
Koutaro Hikosaka, Kei Hirose and Shoh Tagawa

Wednesday, 11 / AM
DI31B-0010 – High P-T thermal conductivity measurements using externally- and laser-heated DAC on MgSiO3 bridgmanite and Fe-bearing post-perovskite
Yoshiyuki Okuda, Kenji Ohta, Akira Hasegawa, Takashi Yagi, Kei Hirose, Saori Imada and Yasuo Ohishi

Wednesday, 11 / AM
DI31B-0011 – Thermal conductivity of MgO periclase up to 140 GPa and 2000 K
Akira Hasegawa, Kenji Ohta, Takashi Yagi and Kei Hirose

Friday, 13 / AM
MR51D-0082 – Liquid Immiscibility in the Fe-S-H System at Conditions of Earth’s Core Formation
Shunpei Yokoo, Kei Hirose and Shoh Tagawa

M2の岡さんの論文がAm Minに受理・掲載されました。

M2の岡さんの論文がアメリカ鉱物学会の学会誌、American Mineralogistにフルペーパーとして掲載されました。実験からFe-FeO系の共融点組成を204 GPaまで決定し、地球の外核が酸素リッチである可能性を示しました。また、コア中に含まれ得るSiとCの量もそれぞれ制約できました。おめでとうございます。

リンク:https://doi.org/10.2138/am-2019-7081

M1の彦坂君の論文もアクセプトされました

M1の彦坂君の論文が、アメリカ鉱物学会の学会誌American MineralogistにLetterとしてアクセプトされました。常圧で見られる鉄の酸化物はFeO(ウスタイト)、Fe3O4(マグネタイト)、Fe2O3(ヘマタイト)の3つですが、約10万気圧かけると、FeOとFe3O4の間にいくつもの酸化物が出てきます。今回はそのうちFe4O5とFe5O6についてその安定領域を調べたところ、ともに40万気圧で分解すること、FeOとFe3O4の間の酸化物はその圧力以上では全てなくなってしまうことがわかりました。

JpGU 2019、開幕

JpGU 2019が今年も幕張メッセにて開催されています。

26日の今日は初日でした。今日は、パブリックセッションで廣瀬先生が発表していたので、普段はなかなか考えない「地球核」について興味を持たれた方も多かったと思います。
今日の発表でありましたように、地球内部には、まだまだ多くの未解明の謎がありますが、実験技術の進歩により、かなり解像度よく地球の核をイメージできるようになってきました。

地球深部の研究に興味をもった方は、ぜひ、廣瀬研の門を叩いてください。
本日のセミナーに関して、本記事のコメント欄へ感想・質問等お待ちしています。

ポスター・エキシビジョン会場は相変わらずの大盛況です。
高校だと「地学」はあまり馴染みのない科目ですが、これほどの参加者があることに、毎年、研究への思いが引き締まります。

ところで、とても気になるものが…。
「コアの気持ちになれる顔はめパネル」でした。明日試すべきでしょうか…。

廣瀬研の発表は、木曜日に岡くんの発表が予定されています。
[S-IT25] Planetary cores: Structure, formation, and evolution
Thu. May 30, 2019 10:45AM – 12:15PM A09
Melting in the Fe-FeO system to 214 GPa
(写真:なつい ぶんりん)

M1の横尾君の論文がGRLにアクセプトされました

M1の横尾君の論文が、アメリカ地球物理学連合(AGU)の学会誌、Geophysical Research Lettersにアクセプトされました。地球コアに含まれている可能性がある硫黄と酸素に注目し、Fe-S-Oの3成分系の融解実験を200GPaまで行ったものです。固体鉄が最初に結晶化する組成範囲を決定し、未だ謎とされる外核の化学組成範囲を制約しました。おめでとうございます。
リンク:https://doi.org/10.1029/2019GL082277

2019年ラボ写真を取りました

今年は桜に間に合いました!2019年の廣瀬研ラボ写真を取りました
上の写真は昨年、演習できていた増田くん(2019年度以降は井出研)もいる一枚です。


廣瀬研のメンバー写真はこちらです。天候と美しい桜に恵まれて、良い写真になりました!

2018年度末 送別会

2019年3月14日に、今年度の送別会が行われました。廣瀬研と東工大の太田研関係者の総勢18名が参加しました。
今年度の転出者は下記の3名です。
教職員
○特任准教授 新名さん【▶明治大学の准教授へ栄転】
学生
○M2 日下部さん
○B4 冨田くん

寂しいですが、今後の益々のご活躍を期待しています。新名さんには、ラボ一同大変お世話になりました。心からお礼申し上げます。

B4の彦坂君も論文を投稿しました

4年生の彦坂君が、英語で書いた論文を国際誌に投稿しました。西播磨にある放射光施設スプリングエイトでX線回折測定をして、地球深部における鉄酸化物の安定領域を決めた論文です。親切なレフリーにあたると良いのですが。